電気屋奮闘記

再修理?

出来るだけ聞きたくない言葉がある。

それは「再修理」(―_―)!!
サービスマン(修理をする人)にとってそれは、自分の技術の未熟さを示す言葉であります(―_―)!!

外国人向け賃貸マンションのリビングに設置されている
ダイキン製「F50JTNP」
冷えないとのコールで訪問。
エラーコードを確認してみるとH6、室外機異常という非常にアバウトなエラーコードが出ています。
こういう時はこちらもアバウトに「室外プリント基板不良」という診断になるのですが(笑)
勿論、冷媒ガスの有無・ファンモーターの膠着・電子膨張弁のカタカタ音ぐらいは確認します。
で、部品を注文し後日、交換・試運転、ガス圧・運転電流OK!OK!OK!という流れで、
日々、沢山こなさないといけない修理の一つとして過ぎ去るのですが・・・

数日後、事務員より「再修理が発生しています。すぐに対応してください。」
「え~嘘やろ~どこの現場よ~」
「○○○マンションの○○号室のリビングエアコンです。また冷えないから確認してほしいとの事です。」
「ガビ~ン(―_―)!!」

再修理のマンションに向かう道中、前回の修理を思い出しながらいろいろ考えるが、「ありえな~い」という言葉しか出てこない(―_―)!!

到着し確認してみると、リモコンONすぐに運転ランプ点滅、室外機はもちろん動作しません。
エラーコードを確認してみると「U4」内外通信異常です。
U4の場合8~9割は室外プリント基板の不良なのですが、前回交換済み、
では、何故?
部品の新品不良?無い事も無いが前回、試運転も出来ているので考えにくいな~
ん~何かおかしい気がする???
もう一度テスト。
リモコンONすぐに運転ランプ点滅???
ん~おかしい気がする???
すぐに点滅したかな~?
数秒は点灯で、室外機プリント基板からの正常な帰りの信号が無い事を検知して点滅になるような気がする。
室外機の基板まで行っていない?
ムッムッムッ!まてよダイキン製の端子台そういえば温度ヒューズが入っていたよな~
室外基板から温度ヒューズのコネクターを抜き導通チェック!
「ガビ~ン」導通が無い(―_―)!!
これか~U4の原因は!

端子台・渡り線共、変形変色もなく温度が上がった形跡なし。
前回修理の時の運転電流も10Aぐらいだったから問題ないはず。
102℃で切れる温度ヒューズでは何故?
ここは難しく考えず単に部品の不良という事で、(笑)

 

端子台を分解し温度ヒューズを取り出し写真のようにクルックルットひねり短絡、この状態で端子台に戻し、いざ試運転!

リモコンON、運転ランプ点灯、しばらくしてから室外機も動き出しよく冷えます。
運転圧力・運転電流共OK!

事務所に戻り事務員に必死に今回は再修理じゃないと駄々をこねる、
わたくしでした。(笑)