取引先の、不動産会社様より連絡があり、
マンションで断水、急ぎ復旧して欲しいとの事。
現場に急行してみると、1階は病院で2階から4階は
ワンルームマンションとなっています。
まず、共用分電盤を確認してみると、漏電でブレーカー落ち
しているわけでは無いようです。
マンションでの断水の場合、共用分電盤で漏電等で電源落ちして
揚水ポンプが動作していないか、揚水ポンプ自体の不良もしくは
制御盤等電気系統の不良が考えられます。
ブレーカー落ちでないので、次に制御盤の確認です。
電磁開閉器のサーマルが2台とも働いています。
何故か?????
とりあえず、サーマルを復旧させ、自動運転スタート。
アレレ!電磁開閉器がチャタリングを起こします。
一旦停止。
この、チャタリングが原因でサーマルが働いています。
では、この、チャタリングが起こる原因は何か???
この場合、電極保持器の端子緩みが一番に考えられます。
とりあえず、断水を復旧させるために、揚水ポンプを手動運転で
動かし、高架タンクに水を送ります。
そうしながら、給水源のタンクと高架タンクの電極保持器の確認を行います。
まず、1階にある給水源タンク、電極保持器はこんな感じ。
端子の緩みとかではなく、サビで腐って配線が浮いてしまっています。(トホホ)
次に屋上の高架タンクの電極保持器の状況です。
こちらのほうが、ひどいです。
端子は全てサビで腐って浮いていますし、配線自体劣化してひび割れしています。
これでは、正常に動作せず電磁開閉器がチャタリングを起こします。(トホホ)
断水の原因が判明したので、とりあえずポンプは手動運転でタンクを満水にし、
病院・マンション住人に迷惑がかからないようにした後、
急ぎ資材を仕入れに行きます。
準備した資材はこちら。
オムロン製PS-3S
端子がステンレスで出来ています。
これだと、サビることはないですね。
電極棒も交換します。
交換前はこんな感じ。
交換後の写真、撮るの忘れました(泣)
これで、復旧作業は終了ですが、揚水ポンプの音も少し気になり
点検。
川本製 C3-750
この2台を交互運転させているわけですが、向かって左側の方が
少しメタル音が出ています。
そして、2台共絶縁が悪く0.75MΩしかありません。
マンションオーナーには、ポンプのメンテナンスもしたほうがいいですよ~と
見積りは出しておきました。
ポンプのメンテナンスは、メカニカルシール・Oリング・ベアリング
弁体付パッキンの交換と絶縁が悪いのでコイルの乾燥・ワニス塗り
と、なります。
病院も入っているマンションということで、入っていた予定をずらし
(ずらしたお客様、ゴメンナサイ)何とか当日で復旧できヤレヤレです。(笑)
最後にいつもの屋上からの写真を。