昨今の調理家電の進歩には目を見張るものがある。
美味しくて暖かい料理が簡単に出来てしまう。
その代表格がオーブンレンジ。
今回の修理預かり品は『加熱水蒸気まで使えるウォーターオーブンレンジ』です。
修理名:オーブンレンジ修理
症状:温め出来ない
原因:高圧整流ダイオード焼損によるインバーター基板不良
処置:インバーター基板交換
この名称でどのメーカーかはお判りかと思いますが、
私の年代は「目の付け所が●●●●でしょ。」が印象深いですが、
2010年からは「目指している、未来がちがう。」
2016年からは「Be Original.」というコーポレートスローガンを掲げる日本の大手電機メーカーです。
面白くて好きなメーカーですが、修理に関しては『少し多いのかな~』『修理もやりにくいな~』という個人的な印象です。
商品は調理家電と液晶テレビは秀逸。
最近出たXLEDシリーズの液晶テレビは特におすすめ!
店舗にも展示しておりますが、画像と音質は「ウォー」と声が出たぐらい驚きました。
余談が長くなりましたが、修理。
今回の修理は、温めが出来ないという事で、加熱水蒸気等は全く関係なく30年以上前からある修理で『高圧整流ダイオードの焼損』です。
サンケン電気さんの低損失・高圧ダイオードで電子レンジのインバーター回路によく使われているものです。
8000V 0.35A よくわかりませんが電子レンジの高圧整流ダイオードは昔からこの規格のような気がする。
部品の特性上、仕方がないのか7年~10年で壊れるイメージです。
今回お預かりした修理品も2013年製です。
マグネトロン・高圧整流ダイオード等、マグネトロン波を出す仕組みは、変わりようがないのか、修理も相変わらずといった感じです。
この場合、高圧整流ダイオードが壊れた瞬間に整流できずインバーター基板も逝ってしまっていると考えます。
で、インバーター基板交換となります。
しかし最近のオーブンレンジは、部品交換するのに、商品を裏返したり横にしたりしないと、部品にたどり着けないですね。
特に難しい作業もなく、部品交換・動作試験良好で修理完了です。
*電子レンジ・オーブンレンジは高圧部品が入っていますので、一般の方は分解・修理厳禁です。